join us! march 10 – eve festival & march 11 – “3rd let’s ride the waves on march 11th”

3月10日(前夜祭)のオンライントークに出演する Johnさんとは?こちらをご覧ください!

今年の3月11日は月曜日。みんなとゆっくり過ごす時間は少なそう。そこで3月10日(日曜日に)前夜祭を開催します!事前連絡や予約不要です。少しでもお時間ありましたら、ふらりと気軽にお立ち寄りください。お待ちしています。
The festival’s eve will be held on Sunday, 10th March this year. Everyone is welcome to join. Feel free to drop by at your convenience. We are excited to see you there!

3月10日 前夜祭 プログラム
15:00 オンライン・アーティストトーク(アバロス村野敦子 x John Anderson)
縁側の家に展示されているアバロス村野敦子の作品《Beachcombing with John and Friends》の制作に深く関わるJohn Anderson氏( Johnさんとは?上部のYouTubeをご覧ください)。Johnさんをオンラインで招いてのカジュアルなトークイベントを行います。アメリカ北西部ワシントン州の浜で漂流物を長年拾い続けている、このシーンでは著名な彼とアーティストが本作品の背景について語ります。約1時間ほどを予定。
March 10  – eve festival (open to all)
15:00 Online Artist Talk (Atsuko Avalos Murano x John Anderson)
John Anderson, who is deeply involved in the creation of Atsuko Avalos Murano‘s work “Beachcombing with John and Friends” on display at engawanoie. He is a well-known figure in the scene and has been collecting driftwood on the beaches of Washington State in the Northwest for many years. Due to the time difference, the event takes place in the evening. Please join us. The talk will last about an hour.

17:00 「NGUPI – アチェ/福島」経過報告会 (髙橋優子、アダム・ドーリング、斎藤勇樹、松本康弘)
海とコミュニティをめぐる縁側の家とアダム・ドーリング(和歌山大学)のプロジェクト「NGUPI – アチェ/福島」の経過発表を行います。共に津波被害を体験したスマトラ島アチェと福島のサーフコミュニティの交流と体験の共有から、海と寄り添い生きる人々の営みを紐解く本プロジェクトでは、2024年2月に福島のサーファー3名(齋藤勇樹/anitoya、松本康弘、高橋優子/縁側の家)がアダム・ドーリングと共にアチェを訪問しました。
NGUPI はアチェの方言で、友達と特に目的なくコーヒーをすすりながらだらだらする事の意。果たしてNGUPIとなったのか…乞うご期待ください!
17:00 “NGUPI – Aceh/Fukushima” Progress Report (Yuko Takahashi, Adam Dorling, Yuki Saito, Yasuhiro Matsumoto)
Progress of the project “NGUPI – Aceh/Fukushima” by Adam Dorling (Wakayama University) and engawanoie on the sea and the community is presented. This project aims to unravel the activities of people living close to the ocean through exchanges and shared experiences between the surfing communities of Aceh and Fukushima, both of which experienced the tsunami disaster. NGUPI is an Acehnese dialect word that refers to a casual, aimless, coffee-sipping experience with friends.
We are looking forward to seeing if it turned out to be “ngupi”…stay tuned!

2024年2月20日、斎藤勇樹(anitoya)監督作品「free & easy」上映終了後の一枚。ロクンガのサーファーが集うCentral Cafeで、幸せな夜。
2024年2月20日、斎藤勇樹(anitoya)監督作品「free & easy」上映終了後の一枚。ロクンガのサーファーが集うCentral Cafeで、幸せな夜。

*当日はいわきのお菓子屋さん sayari の出張販売やドリンクの販売、さらにはワタナベ農園の焼き芋や干し芋販売があります。またカジュアルなお寿司をリクエストに応じて手配します (3月5日までに事前要予 約1500円/1人前)
*イベントのアーカイブとして撮影を行い後日公開する予定です。撮影にご協力ください。なお、オンライン上での公開前に映像を確認していただくことは可能です。詳細はスタッフにお問い合わせください。
*On the day of the event, there will be a sweets shop sayari from Iwaki selling sweets, selling drinks, and baked and dried sweet potatoes from Watanabe Farm. Casual sushi will be available upon request (advance reservation required at 1500 yen per person).

当日はこちらのアチェコーヒーも提供しますよ(この淹れ方はできません)。ロブスタ豆をお楽しみください!

march 11, 2023 – riding the waves on march 11

The Spacecraft Diaries 230114 (IFukushima, Engawa no ie) by Hirofumi Nakamoto
The Spacecraft Diaries 230114 (IFukushima, Engawa no ie) by Hirofumi Nakamoto

event 1 “riding the waves on march 11, 2023”
since 2022, we, soichiro mihara (artist), yoichi matsutani (aesthete) and engawanoie, have been organizing the “riding the waves on march 11”. as a second edition for this year we will surf at yotsukura beach in iwaki city. we surf, eat and talk together. that’s all!
curious about the event? see the diary film (on january 14, 2023) by hirofumi nakamoto. and the documentation of last year’s event on march 11, 2022 by takamasa iwasaki.
check the exclusive one-day exhibition “at engawa” on the day!

The Spacecraft Diaries 230114 (IFukushima, Engawa no ie) by Hirofumi Nakamoto
The Spacecraft Diaries 230114 (IFukushima, Engawa no ie) by Hirofumi Nakamoto

 [3月11日に波に乗ろう 2023]
「3月11日に波に乗ろう」は、アーティストの三原聡一郎さんが、縁側の家に立ち寄った際、集うサーファ達に誘われ、この機会を逃したら一生無いかも?!と即断して波に乗ってみたことがきっかけの体験イベントです。2022年より開始し、第1回めは縁側の家のホームの岩沢海岸(双葉郡楢葉町)で行いました。第2回となる2023年はおとなり、いわき市の四ツ倉海岸で海に入ります。向こう10年は続けようと考えております(三原さん宣言)。2023年3月11日 同時開催 一日だけの贅沢な展覧会「縁側にて」もどうぞお楽しみに!
前回の様子と今回の予告はこちら。3月11日に波に乗ろう (2022) by 岩崎孝正
日記映画 3月11日に波に乗ろう・下見(福島県・縁側の家)by 仲本拡史

当日はサーフィンの初心者レッスンの形式を活用致します。
万が一、天候がサーフィンに適さない状況でも、安全な範囲で海に入り、波を掴む感覚を探ります。
その後、美味しいランチと共に皆で3.11を縁側の家にて振り返ってみたいと思ってます。

冬場のタイトなスケジュールになりますが、皆様とご一緒できる機会を楽しみにしています。
ご参加ご希望の方は、このフォームよりお申し込みをお願いいたします。
なおご参考までに以下が当日の持ち物とスケジュール、注意事項になります。ご確認宜しくお願い致します。

■持ち物
・水着(またはポリエステル製のスポーツウエア)を予め着用の上お越しください。
水着の上にウエットスーツを着用していただきます。
・コンタクトレンズは1dayとスペアの準備をお忘れなく(メガネ不可)
・ビニール袋(濡れたものを入れて持ち帰る袋)
・ビーチサンダル(着替えの時などあると便利です、100均のものでも可)
・バスタオル1枚、ハンドタオル1枚(海から上がった後に使用)
・入浴上がりに使用するバスタオル
・入浴後の着替え
(ウェットスーツはスクールレンタル、手袋&ブーツは必要な方にこちらから貸出)

■スケジュール
09:00   スタッフ集合&準備開始 (自家用車でお越しの方は着替えなど準備開始できます)
09:40   四ツ倉駅ピックアップ(下り四ツ倉駅9:32着の常磐線にお乗りください)
09:45   集合(四ツ倉海水浴場駐車場)
→着替え(ウエットスーツに着替える)サーフレッスン代5000円、申込書を先に集めます。
10:30   ボードを持って浜へ。インストラクターによるレッスン開始。陸トレ〜波乗り
12:00   終了〜ボード持って駐車場へ
→着替え(ウエットスーツを脱ぐ。シャワーも有)
12:30   近くの入浴施設へ。(身体を暖める為。入浴は自由選択)
13:15   入浴完了 縁側の家へ移動
13:50   縁側の家にて特製ランチ(投げ銭スタイル!ドリンクのみオーダ制)
14:00   トークタイム、お茶会(参加者全員で話してゆく座談会形式)
16:00 終了
広野駅(徒歩10分)16-17時の休日上りダイヤ
16:26(水戸行), 17:23(いわき行),17:57(品川行 ひたち号)

■インストラクター
猪狩優樹(いがりゆうき/日本サーフィン連盟福島支部長)さん
国際サーフィン連盟レベル2コーチング、四ツ倉海岸にてグローリーサーフ主催。

■注意事項
・四ツ倉(海岸/駅)集合 縁側の家(広野町)解散 この間の送迎有
・雨天決行
・お車でお越しの方、
四ツ倉海岸の駐車スペースは十分あります。縁側の家の駐車については当日指示致します。
・アーカイビングに際してのプライバシー
イベント当日は集合時間から終了までイベントアーカイブとして撮影を行いオンラインで後日公開予定です。
被写体として映りたくない方は当日確認しますので申し出て頂けたら幸いです。
編集でカットしますので、撮影にはご協力いただけたら幸いです。
(ドキュメント:映像作家 仲本拡史)
・防寒について
当日の天気にもよりますが暖かい格好でお越しください。
縁側の家でのランチ〜トークは晴天ならお庭で行う予定です。
・前日当日の宿泊を近隣でご検討の皆様、
特に3月11日泊@広野町周辺はお早めの予約をお勧めいたします。
(宿泊については各自で対応ください。イベントは3/11 10:00-16:00 になります)
・食事について
一部VEGAN対応しております。
他、アレルギー等、制限のある場合フォームにご記入ください。

上記以外に事前に確認したい、もしくは不明な点は、311@engawanoie.jp(前日まで) にお願い致します。

new friends in ache – icaios

I had the great honor to participate in the “ICAIOS – Public Discussion Series #91 Return to Surf in Post – Tsunami Aceh and Fukushima” on November 28, 2022. The discussion got me thinking about the connection between the ocean and people, and the environment and community in which people live.
So, here is a summary of the discussion in Japanese to share with our friends in Japan. The entire discussion was recorded and is available on ICAIOS’ Facebook page in English: here

11月28日にアチェ・ インド洋研究アチェ国際センター (ICAIOS – Aceh-International Center for Aceh and Indian Ocean Studies)の トークイベント「Public Discussion Series #91 Return to Surf in Post – Tsunami Aceh and Fukushima(仮訳:アチェと福島 津波 の後で 再びサーフィンに)」に参加しました。海と人とのつながり、そして 人の生きる環境やコミュニティを考えさせられる内容でしたので、ぜひみんなと共有したくこちらレポートをお届けします。

これからアチェの人々と良き交流が始まる予感がしています。とても嬉しい出会いです!このトークの全編はICAIOSのfacebookページでアーカイブ配信(英語のみ)されていますので、こちらもどうぞご覧ください。

ICAIOS PDS 91
photo by Adam Doering

アチェと福島 サーフィンへの回帰
ICAIOSは、アチェの3つの州立大学と州政府、そして研究者によって運営される研究機関で、ア チェ在住の研究者のサポートを行なっています。 本トークは、そのICAIOSのパブリック・ディスカッション・シリーズ (PDS) の第91回として行 われました。共に津波の被害にあったインドネシアのアチェ(2004年12月26日、スマトラ島沖 地震津波)と福島(2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震)。そのふたつの土地のそれぞれの サーファー達の津波の体験とReturning (リターニング・回帰) から、人と環境とのつながりを考 える公開ディスカッションです。

スピーカーは3名のサーファー。カナダ出身で和歌山大学准教授アダム・ドーリング(Adam Doering)さんとインドネシア出身でガジャ・マダ大学講師/オタゴ大学博士課程在籍中のサラ ニ・ピーター・パカン(Sarani Pitor Pakan)さん、そして福島サーファーの私、高橋優子(縁側の家)です。アダムさんとピーターさんは共に人文・社会学的な見地からサーフィンにまつわる 現象を検証する研究者。アダムさんはニュージーランドのオタゴ大学で教鞭をとっていた頃、ピーターさんの指導教官だったそうです。

Sarani Pitor Pakan and Adam Doering

サーフィンと人、人と海・波・環境
本トークのタイトルでもある「Return to Surf in Post-Tsunami Aceh and Fukushima」(仮 訳:アチェと福島 津波の後で 再びサーフィンに)は ピーターさんとアダムさんの研究プロジェクト の一つ。土地や環境との関わりが深いスポーツ愛好家は、災害後の比較的早い段階でその土地に戻る、という世界各地での先行研究を踏まえた研究です。なお、たいていの場合、最初にその土 地に戻るのはサーファーだそう。人と環境、人と海との関係がどのように日常生活に影響を与える かを言語化するふたりの研究は、身体と土地の関わりに強くひかれてきた私には、とても興味深 い内容です。

個々の体験の記録 オーラル・ヒストリー(聞き取り)
ふたりの研究手段は、オーラル・ヒストリー(聞き取り)。共にサーフィンをしてアチェや福島の サーファーと時間を過ごし、津波前と後の話をじっくりと聞き取ります。それらの体験談から、津 波を経験した沿岸地域の海・波と人との関係性・つながりを浮き彫りにするフィールドワークで す。

インドネシア アチェ州ロクンガ
最初にピーターさんが紹介してくれたのは、アチェのロクンガ(Lhoknga)の現在57歳(津波に 遭遇したのは18歳くらい)のサーファーのストーリー。ロクンガは 70/80年代ごろから欧米の サーファーに知られるようになり、80年ごろからサーフツーリズムが始まった土地です。

「放課後になるとまっすぐ海に向かい浜でお母さんと会い、そこで料理のお手伝いをして 友達と遊ぶ、そういう子供時代を過ごしました。海では最初は板を使ってボディーボード のように遊んで、それからサーフィンを始めるように。礼拝がある金曜日以外は毎日海で 過ごしました。海にいると自由で幸せだった。津波が来た日は、ビーチにいました。何も 変わった様子はなかった。でも母の様子を確かめろ、という声が頭に響き、家へ向かいま した。そして母を連れ、避難をはじめました。母があまりにも強く私に先に行って姪っ子の様子を見てきて、と頼むので、躊躇しながら走り始め、振り返ると、もう誰もそこには いませんでした。結局私はこの津波で両親、兄弟姉妹、甥と姪、数えきれないほどの友人 を失いました。」故郷から60キロほど離れた避難所で暮らしていた彼は、2006年ごろ再 び海に戻ることを決心します。「どうやったら人は悲しみから癒やされるのだろう。最初 は海に入ることから始め、徐々にサーフィンを始めました。海に戻ると、もう恐怖はあり ませんでした。津波や喪失のトラウマについて考えることはなくなりました。」

Returning (リターニング・回帰)
ピーターさんがアチェのサーファーのReturning (リターニング・回帰)の要素として挙げた要素 は、そのほとんどが私の体験と重なることです。 身体に染みついている海への親愛・インティマシー、津波の体験で抱えた海への恐れ・トラウマ (そしてそれらはサーフィンで消えたこと)、サーフィンをしようと思ったのは友人・コミュニ ティと一緒にいたかったから、さらにサーフポイントの地形の変化など。サーフィン中に感じる解 放感や幸福感については言うまでもありません。

musibah (misfortune/試練) と berkah (blessing/祝福)
アチェのサーファーと私との大きな違いといえば、信仰的な要素です。アチェの大半の人々はイス ラム教徒であり、musibah (misfortune/試練) と berkah (blessing/祝福)という考え方があるそ うです。試練はより善いことがもたらされる神の計らい、といった感じでしょうか。 私には強い信仰的基盤はありませんが、でも大きな悲しみや理解しがたい事態に遭遇すると、そ の出来事の良い側面を少しでも見つけて慰める、そういう対処を自然に行なっているように思い ます。ですからこの対処法の呼び方が違っているだけで、本当のところ、悲しみへのアプローチ としては、アチェの人々と似ているのかもしれません。

福島県 南相馬市(北泉海岸) — 開かれたサーフコミュニティ
次にアダムさんが紹介したのは南相馬 (北泉海岸) のサーフカルチャーです。福島県のサーフコ ミュニティ・カルチャーに精通しているアダムさんによると、浜通りには沿岸に沿ってそれぞれに ユニークなサーフカルチャーが形成されているそう。特に、南部(私のホームポイント岩沢海岸も 南部に入ります)は、都心部からのアクセスが良いために訪問サーファー (ビジターと呼ばれます)が多く、そのために自分達のテリトリーを守るために強いローカリズムが形成されたとのこ と。浜通りの北部に位置する北泉ポイントでは都心部から離れているためビジターが少ない、そ れ故むしろ他の場所からサーファーが訪問してしてくれることがうれしく誇らしくもある。それで ビジターを歓迎する開かれたサーフカルチャーが誕生したそうです。こういったオープンな性格の サーフコミュニティは世界中でもとても貴重な存在だそう。う、うらやましい。。。

サーフタウン・南相馬市
この特別な性格性ゆえに、サーフ・ツーリズムに国内でいち早く着手したのも南相馬市なのだそ う。市の助成を受けたNPO団体がライフガードの活動をし、市がサーフタウンとしての宣伝活動 を始めたのが2003年ごろ。2006年にはハッピーアイランドサーフツーリズムが福島大学の岡本英 樹教授を中心に設立され、海と共に人々(サーファー)が生計を立てられるサポートを始めたそ うです。例えば、ライフセーバーを組織化して夏の収入を確保するとか。南相馬市のサーフタウン としての展開は2010年のBillabong Surfing Games 南相馬市長杯でピークを迎えます。その後は避難やサーフィンの自粛、そして2019年に待望の海開きと続くパンデミック、、、私たちとほ ぼ同じストーリーです。

堤防は海と人とを隔てるの?
そしてアダムさんは浜通りに築かれたそびえ立つ堤防にも触れました。確かに私の海は今、河口を 除き、ほぼ全てが堤防を携えています。でもそれが440のコンクリート壁からなる全長405キロの 大堤防群の一つであるとは知りませんでした。私の母が繰り返し語る幼い頃の思い出、賑やかな 時代劇の撮影が行われた美しい広野の浜辺は今、その440のうちの一つの壁の下です。堤防が人 と海を隔て、個々のビーチのユニークな性格も消し去ってしまうのではないかとアダムさんは懸念 を示します。

キーパーソンのパーソナリティ
さらにアダムさんは南相馬でサーフショップを営むKさんの体験も共有してくれました。震災以前 からKさんの活動は全てコミュニティへの貢献に基づいていたそうです。アダムが強調するのはK さんの謙虚な態度。もの静かで優しいKさんの存在が北泉の開かれた素晴らしいサーフカルチャー の基礎になったのではないかと。

サーフィンの必要性とコミュニティ
Kさんは震災直後には娘さんの住む東京で1ヶ月ほど過ごしました。その後、仙台で就職が決まっ た奥さんと共に仙台へ。でも仙台でも居心地が悪かった。それで震災から3ヶ月後の6月には南相 馬近くの仮設住宅に移ったそうです。Kさんは震災以降サーフィンをしていませんでした。6月か 7月には耐えられなくなったと。今サーフィンをしなかったら二度とサーフィンができなくなる。 それでサーフィンをしたそうです。北泉では、三回忌まではサーフィンを自粛しようということに なっていた。海が汚染されているかもという恐れよりは喪失感からサーフィンから離れたサー ファーが多かった。でもKさんは我慢できなかった。他にも我慢できないサーファーもいて、朝日 が昇る前にこっそり海にはいる、そういう人もいたそうです。サーフィンは死なないために必要 だった。Kさんは震災から1年後に南相馬でサーフショップを再開します。

今は、ライフガードの組織化やサーフィンを教えたり、ショップのサーフィン大会を開催したり、 日々ショップで過ごしているそうです。コミュニティを感じること、良いと思ってやっていること を続けて、次世代につなげていく。そうしたらいつかまた人が戻ってくるんじゃないかな、そうア ダムに語ってくれたそうです。

縁側の家とこれから
海から離れることができない私の身体は、海の人(アダムのいう“Ocean person/people”)として の証であると知り、何かホッとしたところで、私の海とのつながりをお話ししました。幼いころ から感じている海との共鳴、岩沢サーフコミュニティの人々の近さと再構築。そして縁側の家のこ れからの展望など。

2023年3月11日も波に乗ろう
2022年の3月11日は縁側の家にとって大きな節目でした。三原聡一郎 オンライン展覧会 「空白に満ちた世界 」の関連イベントとして「3月11日に波に乗ろう」を三原聡一郎、國學院大學文学部松谷容作研究室(当時)、Do a Frontと縁側の家の共催で行いました。共に海に入り、美味しいご飯を食べ、語るというシンプルなイベントです。なんと私は、この日から震災がようやく過去 になったのです。過去の恋をああそんなこともあったねと笑えるようなすっきりした気分です。来 年(2023年)の3月11日も「3月11日に波に乗ろう」を行う予定で、三原・松谷さんと作戦会議中です。どうぞお楽しみにしていてください。なお、2022年の私たちの一日のドキュメンタリー 映像はこちらでご覧ください。

3月11日は海に入って美味しい食事を共にする

wesurfukushima
自慢の仲間も紹介しました。福島で唯一の現役プロサーファーのエンドウ・ユウコさん、2022年 1月にようやく帰還困難区域での立ち入り規制緩和となった富岡町の世の森駅前で農業に挑むワタナベ・タカユキさん、スケートボードのシェイパーの anitoya サイトウ・ユウキさん、心のこ もった丁寧な調理をする料理人のタカハシ・ヒデカズさん(縁側の家 弟)。この土地に気持ちの 良い風景と波を起こしたいと願うサーファー仲間です。これから何が出てくるかはお楽しみに。

立ち入り規制や堤防など、あっちとこっちの境界が濃く浮き出るこの土地から創られるものな ら、きっと面白いものに違いない、とわくわくしています。

このトークのアーカイブ映像は、ICAIOSのfacebookページでご覧いただけます(使用言語 英語)。ぜひご覧ください。

28 november, icaios – public discussion series #91

Return to Surf in Post-Tsunami Aceh and Fukushima

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Return to Surf in Post-Tsunami Aceh and Fukushim
with
Adam Doering | Lecturer at Wakayama University
Yuko Takahashi | Surfer from Fukushima
Sarani Pitor Pakan | Phd Writer at University of Otago, New Zealand
Monday, 28 November 2022 | 10.00 AM (Ache)/ 12.00 AM (Japan UTC + 9)
Anthony Reid Seminar Room, ICAIOS
Live on ICAIOS Facebook Page www.facebook.com/ICAIOSAceh

I am very honored to have been invited to participate in a public discussion session on “Return to Surf in Post-Tsunami Aceh and Fukushima” organized by ICAIOS, Icaios Aceh-International Center for Aceh and Indian Ocean Studies and looking forward to sharing our stories with member of ICAIOS, Adam Doering, Sarani Pitor Pakan and YOU! Everyone is welcome, so please join us!

共に津波の被害に遭遇した過去を持つインドネシアのアチェと福島のサーフコミュニティ。アチェ・インド洋アチェ国際センター(ICAIOS)のトークセッション「再びサーフィンを – 津波の後で – アチェと福島」がFacebook のライブ配信で開催されます。アチェのみんなの活動からきっとインスピレーションをたくさん受けるはず、と私はとてもワクワクしています!私は、自分のサーフィン体験や縁側の家のこれからの夢などをお話しする予定です。月曜日の日中ですが、ぜひ参加いただけたらうれしいです!

日時 2022年11月28日12時~14時くらいまで(日本時間)
参加方法 ICAIOSのFacebook ページからライブ配信をご覧ください。
どなたでも参加いただけます。

wednesday, april 28, 2021 – sjcc young professionals

wesurfukushima

swiss-japanese chamber of commerce / young professionals- lunch&learn: fukushima
on wednesday, april 28th, 2021 at 12:00 (cet) / 19:00 (jst)
talking about fukushima in public has been my great fear. obviously its a pandora’s box. can i left some in my box at the end, like pandra left hope in her box? i am not sure about taht…. but i would appreciate it if you could be a witness on my journey!
more info.: – sjcc –  registration: here

スイス日本商工会議所 young professionals- lunch&learn: fukushima
4/28(水)19:00 -(日本)/ 12:00 -(中央ヨーロッパ)
大事な大事な故郷の福島について、公の場で話をするというのは、とても恐ろしいことです。パンドラの箱そのものです。でも、もしかしたら、パンドラが希望を箱に残したように、私の箱にも何か残るかもしれません。そんな微かな希望を持ち、愛する故郷とサーフコミュニティについて、お話をすることにしました。惨敗するかもしれない私の大冒険を見ていただけたら嬉しいです。
詳細: sjcc (オンライン開催・使用言語英語) 申込(無料): here

 

 

Chixxs on Board-Summer Guide Magazin 2020

summer 2020
sommer guide 2020 © Chixxs on Board

very glad to be part of the summer guide magazine 2020 of “Chixxs on Board” ! huge thanks to my friend Sarah and the “Chixxs on Board”, I could proudly present my sweet hearts surf home “IWASAWA” and its community for the article “Einmal um die Welt” by Sarah. merci!

女性のための横乗り系プラットフォームChixxs on Board。その2020年サマー・ガイドマガジンの記事「世界でいつか」にて取り上げていただきました。バリで出会ったサーフ仲間、サラの寄稿による記事です。アイルランドのスライゴに住むエミリー、アフリカのケープタウンに住むレオニー、そして広野と東京に住む私との3名のサーフライフが紹介されています。私は大好きなホーム、岩沢と岩沢サーフコミュニティについてお話ししています。