no title yet__

底なしの欲望で世界をブラックホールにした二人はひゅーひゅーが鳴るその渦に巻かれ差し向かいの目を覗きながら共に喰み続けるしかないのでしょう

no title yet_

no title yet_1浜に出るときっと あなたはそこにいて
現れた入江の中の 焦がれる人と対峙する

あなたが進むと引く入江は海深く
鮮やかに蘇るその人と
あなたの距離は変わらない

行かないで
あなたが私を呼んだのでしょう
どうぞ行かないで

その人の消える予感にあなたは必死に
行かないで行かないで行かないで

懐かしい眼差しを向けるその人は 微笑みながらあなたに言う
あなたは私だから
私はあなたなのだから

そうしてあなたのその人は消えてしまった

 

あなたは静かにうつむいて
消えてしまったその人をまぶたの裏に繰り返し映写する
忘れないように忘れないように

あなたは私なのだから
私はあなたなのだから
忘れないように忘れないように